自宅裏に竹林があり、その根元にわさびが植えてあります。
わさびと言うと、きれいな水の流れる場所で栽培されるのが一般的ですが、普通に土の中でも育つようです。
このわさび、実は私の祖父母が若い頃に植えたもので、数十年経った今でも手入れをしていないにもかかわらず元気です。
根っこが残っていれば春になるとお馴染みのわさびの葉っぱが伸びてきて、白い花を咲かせます。
どちらかというと、このわさびは根っこよりも葉っぱや茎を食べるために植えたらしく、祖父母は醤油漬けを作ったりお浸しにして食べていました。
私はトウガラシなどの辛さは平気なのですが、わさびの鼻にツンとくる刺激がどうも苦手で、葉わさびそのものを食べることも好きではありませんでした。
ところが、ある時知人から変わりだねの佃煮があるよと頂いた、葉わさびの佃煮の美味しさにハマってしまいました。
また食べたいなあと思っていて、気がついたのが自宅のわさびです。
さっそくわさびのきれいな葉っぱを取って来て、茎とともに細かく刻みお醤油と味醂、日本酒で甘辛く炊いてみました。
仕上げに白ごまを振って白いご飯にかけて食べたところ、頂いたものとちょっと違うなあと思い、再チャレンジしました。
もうちょっと甘みが欲しいので三温糖を少しと、仕上げに鰹節も入れてみました。
すると、これはイケるとうなりました。
頂いたものより美味しいかもしれません。
身近にある意外な物で作った常備菜、我が家の味になりました。