表現力とは、自分が思ったことを相手に伝えたいことを言葉や文章で正確に伝える能力のことをいいます。表現力がなければ、感じたことや考えたことを相手に伝えることができません。社会のさまざまな場でコミュニケーションをとるのに必要な力といえるでしょう。
近年、この表現力が低下し、人間関係を複雑にしている子どもが増えています。自分の感じていることをうまく表現できず友達とトラブルになったり、相手の話を聞かずに自分の言いたいことを一方的に伝えて、コミュニケーションがうまくとれないなどトラブルを抱えるケースもあるようです。
子供の表現力を伸ばすには、幼児期の教育が重要になってきます。なぜなら、学校などの集団生活におかれると、教育や集団のルールで子どもの表現力が抑えられてしまう恐れがあるからです。子どもが自分の感情をうまく出せるようにしてあげることが大切です。子どもが泣いたり、駄々をこねたりしても怒ったりせず、共感をしてあげましょう。子どもは自分の気持ちを落ち着かせることができます。感情をため込まず、うまく自分の感情を外に出すことが苦ではなくなります。そうすることで、豊かな表現力が育まれます。
本の読み聞かせも、子どもの表現力を伸ばすのに効果的です。子どもは絵本を見たり、読んだりすることで多くのことを学び、世界を広げることができます。小さいうちは絵本のイラストを見ながら、子どもの好奇心や興味を広げてあげましょう。子どもの想像力を邪魔しないようにするのがポイントです。知育絵本も良いでしょう。コミュニケーションがとれる年齢なら、本を読んでどう思ったのかなどを聞いてみましょう。話を聞いてどう思ったのか、自分で考える練習にもなりますし、相手に自分の考えを伝える練習にもなります。
プロの手を借りて、子どもの表現力を伸ばしても良いでしょう。芸能事務所で行われているレッスンは、子どもの感受性を育て表現力を鍛えてくれます。たとえ将来芸能人を目指していなくても、レッスン内容で学んだことは社会に出てからも役に立つことが多いです。たとえば、多くの有名子役を輩出していることで有名なテアトルアカデミーでは、ダンスやリトミック、制作レッスンなど、表現力を伸ばすレッスンが色々あります。また、赤ちゃんとのコミュニケーション力がUPする育児レッスンもあるので、1歳児頃から習わせるのも良いでしょう。子どもを赤ちゃんモデルにしたいと考えているお母さんにもおすすめです。
幼児期に表現力を身につければ、集団生活の中で自己表現していい場面と、協調性が大事な場面を自分で判断することができます。表現力が豊かになると、コミュニケーション能力も高くなります。人前で何かを発表したりするのにも役立つので、将来的に勉強や社会に出たと時に大きな強みになります。